今日はタイトルの通り、今までの投稿した作品の思い出話というかをしようと思います。
暑中お見舞い申し上げます
真雪の記念すべき処女作!……と見せかけて、実は2作品目なんです。記念すべき処女作は学校を卒業する前の冬に書いたもので、今は非公開になっています。
幼い頃から本が好きで、よくシルバニア片手に妄想に耽っていた少女は、思春期になり、腐り果て、ROM専でレンマサやトキ音、18才になる頃には音トキに手を出していました。30才くらいになったら、うちもこんな風に供給を生み出す人になっているのだろうか、そんなことを考えながら、布団に入り、寝る前の30分から1時間をベッドサイドの淡い光に照らされて、小説を読む日々……。
高専4年の冬の近づくある日。アルバイトから帰ってきて、僅かに残された自分の時間に、どこからか出してきたスケッチブックに書き出したのは、ほんの二、三言の音トキの会話でした。あれ、うち、音トキ書いてる。うち……書けるの……?
そうして生み出されたのが、うちの処女作です。
ねえ、勢いでトキ音?音トキ?の小説書いたのだけれど???
— しまもん (@shimamon0815) November 27, 2018
深夜テンションの勢いで投稿しました。数ヶ月くらい公開していたのですが、ちゃんと小説を書く人になったら、これよりしっかりしたものを出そうと思い、今はPCの音トキファイルの中に眠っています。今年中にはリライトする予定。この作品の投稿後、真雪は過酷な研究室生活を送ることになるのです……。
入国と音トキでどうにか生きた時代は終わりを迎え、夢のひとり暮らしとホワイト企業での仕事を始めたうちにあるイベントの情報が。まだまだROM専で生きるつもりでいたうちに転機が訪れます。感情を押し殺し、ひたすら作業をしていた研究室時代に自分の存在を思い出させてくれた音トキ。うちも、うちも、音トキを書いてみたい……!
と、思いつつ、当たり前ですが、何のアイデアもなく小説を書けるわけがないのですよね。「……!」なんてちょっと強めな表現をしてみましたが、実際は投稿できたらいいな~くらい。やっぱり、物書きになるのはもっとずっと先の話。
しかし、妄想をするのは好きですから、常に題材は探していました。それは、会社帰りの電車の中。父が好きだった影響で昭和のあのアイドルグループの曲を聞いていました。どの曲もキュンキュンしてかわいいんですよねー。
え?この曲に合わせて書けばいいのでは……?それから3日間くらい、会社から帰ってきてすぐPCを起動させて、ポチポチしたのがこの作品です。
未だにこの作品でイベントに参加して良かったのか考えることもありますが、こうして物書きへの第一歩を真雪は踏み出したのです。
作品の流れは本当に原曲の歌詞まんまになっています。だから純粋に作品と言っていいものか……。書くのも楽しかったし、出来も拙いですが満足しています。しかし、原曲に頼りすぎたのにずっともやもやしていて。もしかしたら、ある日消えているかもしれませんが、ご了承ください。でも、うちにとっては大事な作品になりました。
焦がれる
書くことに味を占めた真雪、ここから精力的に活動を始めます。学生時代に休日があまりなかったため、休みの日の過ごし方を忘れてしまったうちに与えられた、物語を書くというおもちゃ。今までは全部頭の中で膨らませていたものをメモに起こすようになりました。
前作からこの作品が投稿されるまでは、土日両方に習い事を入れていて、その間にネタ帳の文字が増える増える。執筆の時間が上手く取れないのと、取ろうと思うほど書く気もなかったのですが、習い事も何もない2連休が襲ってきて、ああ書きたいと思いました。
「焦がれる」の執筆前にもちまちま書いていたものもあったのですが、途中で上手くいかなくなって、それを進めるよりも何か別の物が書きたくて、気がついたら、最初の「早乙女学園~離れてみて分かることもあるものだ。」までを書き上げていました。特に投稿するという目標もなかったので、ここでやめても良かったのですが、我ながらこの音トキ尊いと思って、さらに掘り下げたくなりました。
掘り下げるにあたって、全く何も思いつかなかったのでネタ帳を開くと、冒頭の会話がメモしてあって、ものすごく簡単なストーリー案も書いてありました。他のネタはパロものだったりで使えなかったので、この会話文を使うことに。
元は学生時代設定でドタバタした感じだったのですが、落ち着いた感じになりました。ストーリーも大筋しかなくて、どういう行動をしてそうなるのかが全く何もなくて、あの冒頭の会話の後、ふたりはどうするのかを考えていきました。
テレビでラブシーンを見て嫉妬するはメモにあったやつです。それまでの流れは、音トキが勝手に動いてくれるのでそれを頑張って文にしました。デートでどこに行くのかは、うちが描写できるものと思って映画に行ってもらって……。映画にしようと決めたら音也くんが、映画選んでくれたんですよね。トキヤが観たいと思っているやつって。しかも、音也くんは吹き替え派(真雪の勝手な解釈)なのに字幕がいいって言っていて。でも、時間が合わなくて、あのデートでは吹き替えを観ています。吹き替えを観た情報入れたつもりで今読み返したら、入れてませんでしたね。裏話裏話。
この記事を書くのに、うっすら読み返しているのですが、本当にこのストーリー展開の記憶がないです。プロットなしのアドリブで音トキが動いていくので、その時じゃないとわからないことが多くて。
最後の告白シーンはうちがドキドキドキドキしちゃって、早足に書いてしまっています。書いたときのことを思い出すだけでまだドキドキするので、どんな文書いたのか直視できなくて。読んでいる方を置いてけぼりにしていないか心配です。このドキドキはトキヤさんの感情でもあるのだと思うのですけれど、真雪、この世に生を受けて21年、恋愛というものを占ツク(黒歴史)と支部のCP小説でしかしたことがないので、どうにも耐性がなくて。最新作の卵粥でもドキドキで壊れそうで早足に書いたところがあります。もっと大人っぽいシリアスだけどドキドキする雰囲気なものを書きたいのですが、初心で申し訳ないです。もっとたくさん小説読んで鍛えたいと思います←
今、薄目で読み返して、地の文が所々突っ張っているのが気になったので、ある日修正されているかもしれません。気が向いたら。読みにくくて申し訳ない。
晴れときどき
ネタ帳を埋めながらも、小説書くのはしばらくいいかなと考えていたのですが、さっと短く書きたくなって、お題を頼りました。あんまりお題は得意じゃないと思っていたのですが、ラッキーなことに、自分の中のパジャマのイメージを掘り下げていたら、浮かんできて書けました。人間やってみるものですね。何気に自分の作品ではこのお話の起承転結が一番気に入っています。
蛇足ですが、音也が帰ってきたとき、外の雨はまだ降り続いていて、雨に囲まれた部屋でふたりきり。甘い時間を過ごします。
空っぽのカレー皿と豆腐ハンバーグ
失恋するトキと最低な音が書きたい。トキ視点だと最低な男に見えるけど、愛故、若さ故の別れで本当はかっこいい音が書きたい。
— 真雪希瀬 (@kise_mayuki) November 6, 2020
電車でせっせと書いたやつ。
— 真雪希瀬 (@kise_mayuki) November 7, 2020
まるしぇの出荷これにしようかな。このときの音也視点も書きたい。 pic.twitter.com/cXSaPNRUEF
おとときまるしぇ!2に出させて頂いたもの。2も何か書きたいと思いながら、アイデアが落ちてくるの待ちで、1ヶ月に迫ったある日、こんなの書きたいが出てきました。ツイートしたときはここから掘り下げする予定はなかったのですが、お皿を洗うトキヤさんのイメージが浮かんで、そこからがっと2つ目のツイートの画像分まで一気に書きました。「かわいくない」はネタ帳から引っ張ってきました。ここで使うとは思わなかった。
うちの傾向でもあるんですけど、物語の余白を多くしたくて、読んだ人それぞれの音トキがあればいいなと思いながら書きました。本当はこれだけにして、綺麗に切なさを閉じ込めたようなお話にしたかったんですけど、技術不足とハピエン厨なうちが無理でした。書き上げるにあたって、なんとなくあった音也の背景とかをしっかり考えていったら、投稿する前には続編の概形ができていました。
続きは本当にうちの頭の中にだけあればいいかなと思っていたのですが、たまたま複数人の方から声を掛けて頂けて、支部にタグもつけて頂けて、今まで3人くらいしか読んでいないと思っていたのが、それ以上に読んでくだっている方がいるのだなと実感しました。本当にありがとうございます。今はこの作品に関しては15人くらい読んでいると思っています。調子に乗りすぎですかね?
赤い額縁
豆腐ハンバーグの続編を執筆中で、冬休みの進捗を当てにしていたのですが、帰省した実家の毒気が一人暮らしに慣れてしまったうちには強すぎて、バタンキューしてたときに書き上げた作品です。
この精神状態では書けないと諦め、ひたすらTwitterなどからの音トキ供給でLP回復をしていた真雪の前にBLサイコロが現れます。これも小説まで膨らませるつもりなかったんですけど、TLが書き納め、書き始めで埋まっていていいな~と思って、少し掘り下げようかなと。
まず、ケータイはガラケーだと思ったんですよ、で、撮るのは音也かな~。今この記事書いてて、トキヤが撮るのアリだな!!!!ってめっちゃ思ったんですけど、この時は音也でした。そうしたら、赤い額縁だなって。今作はタイトル先行になりました。
そこから、学生時代にするかそれからにするか。いつも作品書くときに迷います。このときアンケ取ったんでしたっけ?学生時代に決まったら、そのときの音也くんにとっての待ち受け画像=ケータイってどんなものだろうと。そうしたら、書けました!やったね!この音也くん好きって言って頂ける機会があって、嬉しかったです。うちもこういう音也くんが好きなので、ぜひリアルで会ったら握手してください。
うちとしては、この時期ツンツンしかしていないトキヤくんがお兄さんぶって、携帯を教えてあげるところが1番好きで1番のポイントです。ここだけのために書いてよかったと思うくらい気に入っているトキヤくんです。しれっと連絡先交換しているんですけど、トキヤくんも狙った訳ではないです。携帯をもらった瞬間に誰かの連絡先を入れそうな音也が何も入れていないということと音也は何か一線を持っているのをなんとなく感じ取っていると思うのです。それでなんかこう、優しいトキヤさん一面が出てくるというか、お兄さんのような気持ちになったんですよね。で、音也もトキヤのノリにちょっと乗ってあげてるところもあります。あと、自分からはトキヤの連絡先頂戴って言わない。このときからちょっとお互いに特別な感情があるんですよ。だから、音也くんは頂戴って言えない。
あと、たまたまという名の運命なんですけど、トキヤのプライベート用の携帯に初めて番号が入ったのもこのときです。恋と呼ぶにはまだ早い、この感じがとても良いです。実際にどのくらいこの番号使ったんですかね?想像が膨らみます。
ああ、お察しだと思いますが、まあ様、なっちゃん、翔ちゃん、レンくんの番号入ってます。それぞれにもストーリー付けられそう。
もし、読んでくださった方で何か解釈があったら真雪にリプ、DM、マシュマロまでお気軽にどうぞ(前のめり)。音トキのお話しましょう。
p.s.
このトキヤくん、そういうことになったら音也抱く気でいるんですよ。後が楽しみですね……。
ふた付き容器と卵粥
音也視点は豆腐ハンバーグ書いたときに出来上がっていて、それを書きたかったのと、一応設定してあった別れの理由を書くのが目標で(冒頭で終わってる)、あとは何となくあった構想と思いついたことを合わせました。
別れてからのトキヤさんのことを考えながら通勤路を歩いていたら、失恋ソングよりもドキドキするような両思いのような曲が聞きたくなったので、それをとっかかりにしました。なんか、失恋ソング聞いてしまったら壊れそうな心地がしました。
雑誌インタビュー書くのすごく難しかったです。勉強不足を感じました。あの辺はニュアンスだけ捉えて頂ければ……。
反対に音也はドキドキするような曲を歌うのは大変だっただろうなと思います。話全体の雰囲気として、もう少しスッキリして大人っぽいモダモダを書きたいと思っていたのですが、蓋を開けたら、性癖詰め込んだ看病モノになりましたね。
きっかけとして、熱を出すのは構想に入っていて、でも、プロのアイドルの彼らをこちらのストーリー展開の都合で熱出させたり、写真撮られるのはもやもやします。
とんでも設定で写真撮られるのは、豆腐ハンバーグ書いたときからのもので、本当に偶然で撮れたということに私の中ではなっています。私的にはわりと気に入った設定なのですが、書き進めるにつれて、受け入れてもらえるかすごく不安で、気に入ってるけど地雷みもあって、書き上げた今も少し気にしています。もし、気に入らなかったらお好きに読み替えてくださいね。
熱を出すのも、心の状態と体って密接に繋がっていて、心で上手く表現できないところが体に出てしまうみたいなのが好きなんです。別れてから、無意識に食べる量が減っていたり、睡眠が浅かったりして、このトキヤさんは言葉にする前に体に出るなってすごく思ったんですよね。なんだろう、体調管理には差し障りないくらいの小さな歪みが重なる感じ、心で熱が出る感じがしました。うーん、伝わりますか?とりあえず、それなりの理由を持って、出来事が起こるのを大切にしています。上手く表現できるかは別として。
看病の後も数ヶ月くらいモダモダさせようと思っていたのですが、看病ロール書くのが楽しくて長くなりました。これ以上長くするともったりして読みにくくなるのでここで決着をつけることにしました。
終わりの形を決めてしまうと人物が意図的に動いているようになってしまうので、二人に任せました。二人的にも今回はここがちょうど良かったみたいです。
でも、前に付き合っていたときから漠然とあった不安が解消されたわけではなくて、作者的にはそこにも作中で触れたかったのですが、それは二人だけで話し合いたいみたいです。あの後、二人はゆっくりお話したりして、軽くチュッチュして、それから音也はバタバタと仕事に出かけていきます。